商談中、
顧客が話している途中で、
こうしたくなる瞬間がある。
「言いたいことは分かった」
「それ、よくある話だ」
「先に答えた方が親切だ」
そして、
相手の言葉が終わる前に、
口を挟む。
この瞬間、
営業は自覚のないまま
信頼を削っている。
- 営業は「早く答えること」が正しいと思いがち
- 相手の言葉が出切る前に喋る=理解した“つもり”
- 顧客は「途中で遮られた」と必ず感じている
- 信頼は「正しい返答」ではなく「聞いてくれた感」で決まる
- 言葉が出切る前に喋る営業の典型行動
- この瞬間に起きているズレ
- トップ営業は「最後の一言」を待つ
- 途中で遮ると、本音は引っ込む
- なぜ営業は遮ってしまうのか
- だが「待てない営業」は信用されない
- 相手の言葉を最後まで聞く営業がやっていること
- 「分かります」は時に遮断になる
- 顧客は“続きを言うか”を試している
- 言葉が出切った後の空気は変わる
- 途中で喋る営業は“浅いところ”で止まる
- トップ営業は「答え」を急がない
- 言葉が出切る前に喋らないための意識
- その1呼吸で起きること
- 相手の言葉を奪わない営業は強い
- 信頼は「話を聞いた量」ではなく「奪わなかった量」
- まとめ
営業は「早く答えること」が正しいと思いがち
親切さとスピードの勘違い
多くの営業は、
・理解が早い
・レスが速い
・要点をまとめられる
ことが、
良い営業だと思っている。
だが、
それが裏目に出る場面がある。
相手の言葉が出切る前に喋る=理解した“つもり”
本当には理解していない
顧客の言葉は、
話しながら形になっていく。
途中で遮るということは、
完成前の言葉を評価している
ということだ。
顧客は「途中で遮られた」と必ず感じている
たとえ表情に出さなくても
・最後まで言わせてもらえなかった
・もう話さなくていいか
・この人、決めつけるな
こうした感情は、
静かに積み上がる。
信頼は「正しい返答」ではなく「聞いてくれた感」で決まる
内容よりプロセスが記憶に残る
商談後、
顧客が覚えているのは、
・何を言われたか
ではなく
・どう扱われたか
だ。
言葉が出切る前に喋る営業の典型行動
結論を先取りする
顧客が、
「ちょっと気になっているのが…」
と言った瞬間に、
「それは大丈夫です」
「よくある質問です」
と答えてしまう。
この瞬間に起きているズレ
顧客は“何が気になっているか”を言っていない
本当に言いたかったのは、
・金額そのもの
・リスク
・過去の失敗
かもしれない。
だが、
途中で遮られたことで、
そこまで辿り着けない。
トップ営業は「最後の一言」を待つ
言葉が出切る“一呼吸”を逃さない
顧客は、
話す → 間 → 付け足す
この流れで、
本音に近づく。
トップ営業は、
この「付け足し」を最重要視する。
途中で遮ると、本音は引っ込む
もう出てこない
一度遮られた本音は、
その商談中に
二度と出てこないことも多い。
なぜ営業は遮ってしまうのか
不安とコントロール欲
・沈黙が怖い
・話がズレるのが怖い
・失注が怖い
この不安が、
相手の言葉を待てなくする。
だが「待てない営業」は信用されない
話を奪う人に本音は預けられない
顧客は無意識に、
こう判断している。
「この人には、
最後まで話さなくていいな」
相手の言葉を最後まで聞く営業がやっていること
相づちを減らしている
トップ営業ほど、
・うなずきすぎない
・言葉を挟まない
・評価しない
ただ、
待つ。
「分かります」は時に遮断になる
共感のつもりが遮りになる
「分かります」
「ありますよね」
これも、
言葉を止める合図になりやすい。
顧客は“続きを言うか”を試している
この人は待てるか?
話の途中で、
顧客は見ている。
・遮られるか
・急かされるか
ここで待てた営業だけが、
次の本音を引き出せる。
言葉が出切った後の空気は変わる
深さが一段落ちる
すべて言い切った後、
顧客の表情は変わる。
・楽になる
・構えるのをやめる
この状態で初めて、
商談は前に進む。
途中で喋る営業は“浅いところ”で止まる
表面的な課題しか扱えない
結果、
・決めきれない
・後出し条件が出る
・失注理由が分からない
こうなる。
トップ営業は「答え」を急がない
まず“全部出させる”
答えるのは、
相手の言葉が
完全に出切ってから。
言葉が出切る前に喋らないための意識
1テンポ遅らせる
顧客が話し終えたら、
すぐに喋らない。
1呼吸待つ。
これだけで、
遮りは激減する。
その1呼吸で起きること
顧客が自分で続きを話す
「あ、あともう一つ…」
この一言こそ、
最重要情報であることが多い。
相手の言葉を奪わない営業は強い
何もしていないようで、最も難しい
最後まで聞く。
遮らない。
評価しない。
これができる営業は、
自然と信頼される。
信頼は「話を聞いた量」ではなく「奪わなかった量」
どれだけ黙れたか
トップ営業ほど、
自分が喋った量を誇らない。
まとめ
営業が
「相手の言葉が出切る前に喋る」と
信頼を失う理由は明確だ。
・本音を止める
・考えを奪う
・安心を壊す
売れる営業ほど、
最後の一言が出るまで待つ。
商談を前に進めるのは、
早口でも、正論でもない。
奪わない姿勢だ。

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